第2回 モヤモヤ聞いてもらいました!

第2回 モヤモヤ聞いてもらいました!

2021年08月30日

第2回 モヤモヤ聞いてもらいました!


20021年8月28日 ルラシオンヴェルトのダイジェストをアーカイブ化します。
☆は、ご参加8名からのアドバイスです

モヤモヤ1

「変化が見られない対象者への対応。活動期間、区切る?どこまで活動する?」
『高齢者を対象に活動をしています。その中で、なかなか変容がみられない症例があります。自分のやり方、そもそも目的や目標が間違えているのか?それとも、園芸活動が合っていないのか?色々と試したりもしていますが、少しの変化がみられない場合があります。高齢者自体、変容がみられるのは非常に時間がかかるのも経験上分かるのですが、あまり長く行うのも逆効果というのも聞いたことがあります。活動期間を3ヶ月から半年として期限を切った方がいいのか。施設なので、長期に利用されている利用者対象なので、長く続けることは可能ですが、続けることに意味があるのかとも思います。』


☆拒否反応が無い限り、続けても良いのでは?
☆変化がない、というのは維持されている事。と前向きに考えています。高齢者は下がっていくのが普通だから。
☆私は回想の活動をしているのだけれど、最初から回数を明言して始めます。例えば8回なら8回やる。節目・区切りを明確にすることで参加者も指導者側もピシッとした空気が保てる。
☆回想法の活動では、参加していただく方に招待状をお送りしたり、参加簿(ラジオ体操の参加カードのようなもの)にシールを貼ったりします。回を重ねることでグループの力や意味が生まれてくる。交流する嬉しさ、1人じゃないつながりを実感していただける。回想法・園芸療法とツールは違えど、交流の場をセッティングする工夫は同じだと思います。
☆共同で植物の観察日誌を作っている。写真はスタッフが撮っている。その写真を切る方、ノートに貼る方、文を書く方など利用者様が小さな労力で負担なく関わって1つの物を完成させることが出来る
☆利用者様が亡くなられた時、ご家族やケアしてきたスタッフに喪失感や罪悪感が襲う。そんな時、参加簿や観察日誌など利用者様の日々の生活や息づかいが形になった物があると「私たち、きちんとケア出来ていたわ」「利用者様、日々をこんな風に喜ばれていたわ」「心に寄り添ってかかわれていたんだな」と残された人の心を支える証拠品になる。あたたかい心のつながりを形に残すことはご本人にも残される側にも大切。


モヤモヤ2
「除草のこと、活動時間外にする準備、片付けを短縮する方法は?」
●植え込みの中まで入ってしまったスギナに手を焼いています。その他にもハマスゲなどにも悩んでおります。皆さんの雑草対策・除草方法を教えてください。


☆草取りをする場所を重要度で分けて草取りしています。利用者様と活動するところは手で取る。そうでもない所は刈り払い機。もっと使わない所は除草剤などを使うこともあります。
☆スギナの根っこは撤去しています。
☆広い場所なのでハンマーナイフという機械を使っています。
☆草刈りを1回しないとダメですが、その上にバーク堆肥厚く敷くと草が生えても抜きやすいですよ。
☆防草シートを敷いています。見た目がカッコよくないですが、体力もなくなってきた自分が庭で一番やりたい事ができる環境をつくろうと思い、除草作業を排除するようにしました。
☆スギナやドクダミなど雑草と言われる植物をスギナ茶、ドクダミチンキなどに活用するようにしたら大切な植物になった。
☆「草取り瞑想」草取りをする時は「瞑想始めます!」と思うと苦でなくなった。何か考えたり、無心になったりする時間と思って行う。草取り後の地面を見るとキレイになっていてスッキリしますしね。
☆とちぎ いやしの園芸研究会の関口さんの除草アドバイスと毛利の文章もご覧ください。
年々年を取る私と除草について


●活動時間外の準備、片付けを短縮する方法はありますか?
物品資材の管理や整理整頓方法は、定期的に倉庫や資材を整理する時間を作る他に解決策はないと思っていました。他の施設では利用者さんにも手伝っていただく方法を取っていらっしゃるとお聞きし、なるほどと思いましたが、施設によっては活動時間内では難しいところもあると思います。どうしても活動時間外にしか準備、片付けをしなければならない場合、短縮するアイデアがあれば教えて欲しいです。


☆準備もプログラムの1つにしています。
☆今まで1人で片づけをしていたのですが、もう1人スタッフがついてくれるようになりました。ついでに次回の打ち合わせも出来て助かります。
☆クラフトの場合、そのクラフトの箱を作って材料・道具一式を入れておきます。例えば10人分の材料を作る時に、材料を余分に作っておくと急な活動の際に対応できます。
☆園芸は、音楽療法や回想など他の活動と比べて道具や準備が多いのは仕方ないかな?と思っています。


毛利ユカ
いばらき園芸療法研究会(IHT) 代表
日本園芸療法学会認定 上級園芸療法士

<園芸療法未来会議(北関東北ブロック)関連ページ>
2020年6月9日 園芸療法学会 地域会議 参加者募集について
2020年08月08日 園芸療法学会 北関東北ブロック 1回目アンケート まとめ
2020年09月22日 園芸療法学会 2020年大会について
2020年09月27日 無料相談所 ルラシオンヴェルト
2020年10月24日 参加費無料 どなたでも参加可
2020年11月22日 日本園芸療法学会 2020年プレ大会 北関東・東北ブロック発表内容について
2021年01月16日 輪読会 詳細
2021年03月15日 園芸療法に関心をお持ちの北関東・東北在住の方へ
2021年04月03日 輪読会2回目 詳細
2021年05月22日 第1回 モヤモヤ聞いてもらいました!
2021年07月21日 輪読会3回目 詳細
2021年08月18日 グロッセ世津子先生への追悼文
2021年08月30日 第2回 モヤモヤ聞いてもらいました!
2021年11月08日 輪読会4回目 詳細
2022年01月05日 第3回 モヤモヤ聞いてもらいました!
2023年10月10日 2023年千葉大会 当ブロックの発表内容(一部)



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